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1/10RC アタックバギー(2011)
模型好きが本気を出して作るべきRCモデル

Text/Kazuma NOMOTO

2024.09.02

“スミ入れ”で臨場感を楽しむRCカー

プラモデル作りではお馴染みの塗装テクニック、“スミ入れ”。
飛行機やカーモデルなどのスケールモデルでキットに刻まれている
パネルライン(凹モールド)にボディ下地色よりも濃い塗料を流し込むことで
立体感を強調するテクニック。

そんな技を駆使して、プラモデル感覚で仕上げたい1台が…
1/10RC アタックバギー(2011)

RCモデルといえばポリカーボネート製ボディを思い浮かべる人も多いはず。
軽量でありながら強度を兼ね備えたポリカボディは衝撃にも強く、
走りを楽しむには最適だが、スケール(実車)感という点で物足りなさも。

ということで走りだけでなくスケール感も楽しみたいという、
欲張りなRC好きが選ぶのがプラスチック(耐衝撃性スチロール樹脂製)ボディ。
それは主に1980年代初期にRCブームを盛り上げた名車たちに多く、
代表的な存在といえるのが1984年に登場し、その後2011年に改良を加えて復刻した
アタックバギーなのである。

“攻撃(アタック)”の名のとおり、軍用高速バギーをイメージしたデザインに、
後輪駆動に4輪独立サスペンション、バッテリーをフレーム最低部に搭載する
低重心設計のシャーシは耐久性も高い。1984年当時から安定した走りには
定評があり、その後ワイルワン・オフローダーに派生するなど走行性能の面でも
高い人気を誇っていたモデルである。

ウェザリングで汚しを入れて、走ってホントに汚す

長年のファンだけでなく、お久しぶりのRC復帰組にも嬉しい
待望の再販を果たしたアタックバギーを今、楽しむならやっぱりスケール感。

キットモデルのデザートブラウンのベースカラーにあわせて、
タミヤのスケールモデル用「スミ入れ塗料(ブラウン)」や
「ウェザリングマスター」を駆使して実車のような質感でボディを仕上げたいところ。

ちなみにキットには迷彩パターン用のステッカーも付属しているので
塗装と合わせて貼ることで、よりミリタリールックに仕上げることが可能。

車体とあわせて大柄なドライバー人形も抜かりなくペイントを。
ボディとあわせたデザート迷彩風スーツに仕上げるか、悩みどころだ。

アタックバギーの製作工程を追っていけば、タミヤのスケールキットで
ミリタリーモデルを作った思い出までも呼び起こされることだろう。
そして仕上げは、実走行。塗装でのウェザリングに加えて、タイヤやホイールにも
土を巻き上げた汚れをいれるなら、思いっきり走らせるのが一番。

組み上げて塗装して、走って汚して完成させるアタックバギーは
模型好きも、RC好きも夢中になる1台なのである。


↑左)ブラック、ホワイト、オリーブドラブの迷彩パターンステッカーがキットに同梱。右)ドライバー人形や機関銃などのアクセサリーパーツも気を抜かずに仕上げれば、よりリアルなスケール感を楽しむことができる。


↑ワイド&ローなスタイリングの後輪駆動シャーシ。車体の後端にモーターを搭載するほか、バッテリーもシャーシ後方に横置きで配置(右写真)。駆動輪に効果的に荷重をかけるシャーシ構成となっている。


↑左)サスペンションは前後ともトレーリングアームタイプ。後輪のドライブシャフトを保護するゴムブーツはオフロード性能を高める機能性ディテールでもある。右)組み立て式3ピースのホイールとブロックパターンのタイヤの組み合わせも実車感を高めるポイント。

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