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1/10RC オペル カデット GT/E (MB-01シャーシ)
旧き良きコンパクトレーサーの名車に昂る

Text/Kazuma NOMOTO

2024.05.07

オペル・カデットとは、いすゞ・ジェミニである。

別に懐古主義というわけでもないのだが
クルマに関しては断然昔の方が魅力的だったと言わざるを得ない。

例えばコンパクトサイズの2ドアクーペ。
一昔前は国産車にも数多くラインナップされていたカテゴリーも
現代では希少カテゴリー。でも、改めて眺めてみればやっぱり魅力的なのである。

その一例がコチラ。
1/10RC オペル カデット GT/E (MB-01シャーシ)

オペル・カデットは1970年代に大ヒットした大衆車。ドイツではVWと凌ぎを削りつつ、
当時オペルを傘下に収めていたGMの世界戦略車として、
日本でもいすゞ・ジェミニ(クーペ)の名前で販売されていたモデル。

大衆車としての人気だけでなく写真のモデル、カデットGT/Eはコンパクトなボディサイズと後輪駆動の特性を活かし、1.9リッターエンジンの搭載と足回りを強化した高性能モデルとしてラリーシーンでも活躍。1976年の世界ラリー選手権ではランチアに続く、メーカーランキング2位を獲得した歴戦の名車なのである。

RCモデルはイエロー×ブラックのラリーマシンの精悍なイメージは塗装済みボディで
再現しており、その2ドアファストバッククーペの流麗なボディを思う存分堪能できる。

さらに採用しているMB-01シャーシは後輪駆動を選べば軽快な操縦特性も実車さながら…というのも
組み立て次第で前輪駆動と後輪駆動、さらにホイールベースは3種類から選択できるMB-01シャーシは
様々なボディの組み合わせで往年の名車をRCで楽しめる万能シャーシ。
今回のカデットのみならず、アルファロメオやアバルトにも採用されており、
往年の旧車をRCでコレクションしつつ、さらに走らせて楽しむなら最適なのである。

ところで、あまりにもRCでの再現度と、そのデザインがカッコよくて惹きつけられるので
あわよくば実車を手に入れてやろうかと中古車サイトで検索してみたのだが、
オペル・カデットは国内在庫ヒットなし。いすゞ・ジェミニ(クーペ)は1台のみ……。
今となっては希少な名車は、やはりRCで楽しむのが正解のようである。


↑流麗な2ドアクーペボディを実感たっぷりに再現。イエローに塗装済みボディは発色を高めるためにホワイトで裏打ちするなどひと手間が加えられている。ウインドウはスモーク塗装でホイールアーチのカットやボディマウント用の穴開け加工済。


↑ラリーマシンの躍動感を演出する4連フォグは樹脂製の別パーツで構成。クラシカルなディッシュデザインのホイールに、トレッドパターンが彫刻された60Dラジアルタイヤを装着。往年の雰囲気を演出するパーツ選択も見逃せない。


↑(左)リアのバンパーも別パーツ。コンビネーションランプはケースをポリカABS樹脂製の別パーツで構成しており、別売のLEDを組み込んで発光させればさらなる臨場感の演出も可能となっている。(右)特徴的なスクエアなサイドミラー形状も再現。


↑(左)コンパクトなMサイズのMB-01シャーシ。カデットは後輪駆動・ロングホイールベース(239mm)仕様。(右)バッテリーやESC、モーターとサーボなどRCメカをユニット毎に組み合わせることで前輪・後輪駆動が選べ、それぞれ3種類のホイールベースが選択可能。


↑MB-01シャーシを採用した往年の名車レースカーモデル、(左)アルファロメオ ジュリア スプリント GTA クラブレーサーはホイールベース225mm(ミドル)。(右)フィアット アバルト 1000TCR ベルリーナ コルサはホイールベース210mm(ショート)。駆動方式はどちらもミドシップモーター・後輪駆動を採用。

オペル・カデットの走行シーンは動画でチェック!

株式会社タミヤ 

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