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FFもFRも選べる新型シャーシ
【タミヤ】アバルトの歴史を彩るレーシングマシン

Text:Kazuma NOMOTO(Daytona)

2023.09.04

ツーリングカーレースを席巻した、ファミリカーベースの1000TCR

RCという遊びに何を求めるかは人それぞれ。
走らせて遊ぶも、自分仕様にカスタムして組み上げるも、飾って眺めるも
それすべてが正しい遊び方である。

だからこそ、タミヤのRCラインナップには様々な遊び方に対応できるモデルや
車種が揃っているのだが、そこに新たに加わったのが
1/10RC フィアット アバルト 1000TCR ベルリーナ コルサ (MB-01シャーシ)

名車・旧車に詳しいクルマ趣味人や、往年のモータースポーツファンにはお馴染み。
アバルトのツーリング・レーシングマシンの代表格である。

1950年代〜60年代にかけて、ファミリカーとして親しまれたフィアット600をベースに
アバルトがレーシングマシンとして仕上げたベルリーナ・コルサ。
なかでも1000TCR ベルリーナ コルサは、当時のレギュレーションにあわせた排気量アップや
各部のチューニングを経て、辿り着いた究極のツーリングカー・マシン。
車名が指すとおり、排気量は1000ccクラス規定にあわせて982ccまで高められ、
さらに半球形の燃焼室を持つシリンダーヘッド“テスタ・ラディア-レ”の装着により
最高出力は112hpを発揮。ヨーロッパ・ツーリングカーレースの1000ccクラスを席巻する
活躍を見せた1000TCRは今なお、多くのファンを魅了するマシンとして人気を博している。

RCマニアじゃない、クルマ好きにオススメの1台

1000TCRのディテールを細部まで再現し、
スケールモデルのように精巧な作りのボディで実車感を高めたRC。
“スケールRC“とでも言うべき、このカテゴリーはボディの作り込みだけでなく
走りの面でも実車っぽさを追求しているのが特徴。
例えば、4WDのクロカンモデルならラダーフレームとサスペンションなど悪路走破性を高めたシャーシ構造が採用されている。
その点、この1000TCRはと言えば採用するMB-01シャーシ。その最大の特徴は駆動方式を前輪駆動か、
後輪駆動かで選択できること。実車TCR1000は跳ね上げられたエンジンフードを見てのとおり、駆動方式はRR(リアエンジン・リア駆動)。
MB-01シャーシで後輪駆動を選べば、その操縦特性まで再現できるのだ(注:RCはミドシップモーター・後輪駆動)

さらに駆動方式とあわせて、ホイールベースもショート、ミディアム、ロングの3種類から選ぶことができるので、
搭載するボディの選択肢も広がる。スケールRCカテゴリーのボディとの組み合わせで様々な名車を操縦特性とともに
楽しめるマルチパーパスなシャーシなのである。

RC上級者でもない、でも飾るだけじゃ物足りない。そんなクルマ好きに最適な
「走らせて・カスタムして・飾って」のすべてを兼ね備えた欲張り仕様の1台だ。

 
センターフレームを中心に、ギアボックスとステアリングリンケージを前後入れ替えることで前輪/後輪駆動を選択できるMB-01シャーシ。TCR1000は後輪駆動でホイールベースは210mmのショート仕様。


バンパー一体型の大型ラジエターカバー、前後オーバーフェンダーなどアバルトTCR1000の印象的なシルエットを再現。小さなドアミラーなどのディテールにも妥協はなく、パラレルリンク・ワイパーはステッカー。


クーリングを目的に水平位置まで開けたリアのエンジンフードとステー。さらにはTCRの由来である“テスタ・ラディアーレ”のヘッドとキャブレターも再現した高いスケール感も見どころ。マフラーがエンジンルームから出す方式なのはTCR後期型の特徴。ホイールデザインだけでなく、前輪(直径55mm)に対し、後輪は1サイズ大きい(直径
60mm)タイヤを装着するのも実車と同じ。

アバルトTCR1000にモンスタービートルも!? 実車が見られるイベント開催!


RCがキッカケで、実車のアバルトTCR1000も気になるという人は10月15日開催のサーキットイベントも注目! TCR1000の可愛いながらも迫力ある走りが間近で楽しめます。会場内にはタミヤの1/1スケールのモンスタービートルも展示予定。

『スピードフェスティバル2023』
2023年10月15日開催@富士スピードウェイ

株式会社タミヤ

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