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タミヤ渾身の最新2WDバギー、BBXは8月発売予定!
【タミヤ】眺めるだけでも楽しい、盆栽的オフロードバギー

Text:Kazuma NOMOTO(Daytona)

2023.07.11

タミヤ渾身の最新2WDバギー、BBXは8月発売予定!

あれはWBC開幕を1ヶ月後に控えた2023年2月頭。
ドイツで開催された世界有数のホビーショー、シュピールヴァーレンメッセで
公開された動画とともに瞬く間に話題となったのが、
タミヤの最新2WDバギー、BBXである。
その後、開幕したWBCは大谷翔平選手をはじめとする侍ジャパンの活躍で
日本中が熱狂したのは御存知のとおり。そのWBCに負けず劣らず、
ファンの間で大きな盛り上がりを見せていたBBXがまもなく発売。
待ちに待った歓喜の瞬間が再び日本全土を覆い尽くすのである(ちょっと大袈裟)。
最新モデルなのにどこか懐かしさを感じるのは、そのフォルムが
アメリカのトラディショナルなシングルシーター・レーシングバギーを
再現しているから。“バハ1000”をはじめ、アメリカ西海岸地域で
絶大な人気を誇るオフロードレースを走るバギーがモチーフとなっている。
振り返れば、今から約40年前に登場した「バギーチャンプ」が
電動RCバギーというジャンルを確立。その後に「ファイティングバギー」が
続き、脈々と受け継がれてきたタミヤのRCバギーの系譜。
今なお続くRCバギー人気のなかでは、走りとともに見た目的にも
かっこいいバギーが人気となっているなかで、
タミヤとして『一番かっこいいバギーを作ろうじゃないか!』という
思いで作り上げられたモデルなのである。

クラシックテイストに最新メカニズムを搭載

「制作にあたって、タミヤ社内で何度も会議や試作を繰り返した」
(「2023年上半期タミヤRC新製品のご紹介とタミヤRCヒストリー!」より)

というパイセンのコメントにもあるように、BBX制作にあたっては
妥協のないこだわりが感じられる。

一体成型でフラットなロワデッキとしたシャーシに、前後サスペンションには
アルミエアレーションオイルダンパーを装着し、走りの性能を高めている。
モーターを後部に配置し、駆動輪にしっかりと荷重が掛かる設計としている。

見た目的にはクラシックなフォルムでも中身は最新。
実車のクルマ好きが切実に願う仕様をRCで具現化しているところに
「かっこいい」を追求した成果が現れているといえるだろう。
それはRCに欠かせないボディマウントを露出させない、という工夫も
さりげなくも見た目の印象を大きく左右するポイント。

ロワデッキにロールケージが張り巡らされたまるで実車そのもののシャーシ構成や
樹脂パーツを艶消しブラックとすることで質感を高めたサスペンションアーム、
メッキ仕様のホイール……。

最新メカニズムを搭載して、と言っておきながら
ビジュアル的にも楽しめる“見どころ”も盛りだくさん。
とあるユーザーの呟きに思わず共感した、BBXは
「眺めているだけでもお酒がススム、RCバギーなのだ」と。

 
車体後部にモーターを搭載したリア駆動の2WDバギー。ロワデッキにロールケージを組み合わせたシャーシ構成も含めてレーシングバギーの実車感たっぷりに再現されている。

 
左)1979年発売の『バギーチャンプ』。右)1982年発売の『ファイティングバギー』。タミヤで受け継がれてきた血統を受け継ぐ、シングルシーターのレーシングバギーのRCモデル。(写真はともに復刻仕様)

 
左)フロントサスペンションはアタックアングル付きの上下Aアーム・ダブルウィッシュボーン。リアサスペンションはアライメント調整機構を備えたトレーリングアームタイプ。前後ともアルミエアレーションオイルダンパーを採用する。

 
バッテリーは車体中央に縦置きで搭載。ノーズカウルを外し、ストッパーピンの脱着により交換可能。ロールケージで覆われたモーターも、固定ビスを外して跳ね上げることで整備性を高めている。

 
コクピットにはドライバー人形が標準装着。ライトポッドやセイフティーネットを装着するほか、スキッドガードタイプのフロントバンパー、サスアームを保護するサイドガードを樹脂製パーツで用意するなど見た目と実用性を両立させたディテールも注目。

 
ロールケージ構成のシャーシによるシャープなフォルムを再現するためにポリカーボネート製のボディカウルは、6分割に。リアには別売りのスペアタイヤの装着が可能。スペアタイヤはトラクション増大により走りにも効果があるとのこと。

【ドイツ・シュピールヴァーレンメッセ2023タミヤブースでの公開映像】 1/10RC BBX (BB-01シャーシ)

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